調性|嬰ハ短調の説明|C sharp minor(#4)
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嬰ハ短調について簡単に説明します。
嬰ハ短調とは
嬰ハ短調とは、嬰ハ音を主音とする短調です。
嬰ハ音とは「ド#」のことです。
嬰ハ短調の音階
嬰ハ短調の音階は、「ド#・レ#・ミ・ファ#・ソ#・ラ・シ・ド#」と並んでいます。
音階とは、文字通り音を階段のように並べたものですね。
短調の音階のことを短音階と言います。
短音階(自然的短音階)は、「全半全全半全全」という音程間隔で並んでいます。
主音の「ド#」
全音上のレ#
半音上のミ
全音上のファ#
全音上のソ#
半音上のラ
全音上のシ
全音上のド#
ポピュラー音楽界では、短音階のことをマイナー・スケール(minor scale)と呼びますね♪
※本来の短音階(自然的短音階)の他に、「和声的短音階」や「旋律的短音階」があります。
嬰ハ短調の調号
嬰ハ短調の調号は、嬰ハ短調の音階を見た通り#4個です。
ド#・レ#・ミ・ファ#・ソ#・ラ・シ
調号に#が付く順番は、「ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ」と覚えることができます。
嬰ハ短調の調号は#4個なので、「ファ・ド・ソ・レ」の4つの音に#が付くということですね。
#1個(ファ)
#2個(ファ・ド)
#3個(ファ・ド・ソ)
#4個(ファ・ド・ソ・レ)
#5個(ファ・ド・ソ・レ・ラ)
#6個(ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ)
#7個(ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ)
嬰ハ短調の平行調
嬰ハ短調の平行調はホ長調です。
平行調とは、同じ調号によって示される調のことです。
つまり、嬰ハ短調とホ短調は調号が同じということですね。
- 調号が#4個で短調の場合は「嬰ハ短調」
- 調号が#4個で長調の場合は「ホ長調」
短調の主音の短3度上が平行調の長調の主音になるので、
嬰ハ短調の主音はド#、ド#から短3度上はミ、ミを主音とする長調はホ長調
という感じに覚えることができます。
※短3度とは、半音3つ分の幅のことですね。
嬰ハ短調とホ長調を聴き比べる
基本的に長調の曲は明るい感じ、短調の曲は暗い感じがしますね。
さらに、ホ長調にはホ長調らしい明るさ、嬰ハ短調には嬰ハ短調らしい暗さもあるように思います。
多くの曲を調性ごとに聴き比べてみると、調性特有の感じ(調性感)を感じとることができるかもしれません。
調性別にクラシックのピアノ曲を聴き比べられるように、調性ごとの再生リストを作ってみました。
YouTubeの再生リストです。よかったら実際に聴き比べてみてください。
随時追加していきたいと思っています。