調性|嬰ヘ短調の説明|F#minor(シャープ3つ)


嬰ヘ短調について簡単に説明します。


嬰ヘ短調とは

嬰ヘ短調とは、嬰ヘ音を主音とする短調です。

嬰ヘ音とは「ファ#」のことです。


嬰ヘ短調の音階

嬰ヘ短調の音階は「ファ#・ソ#・ラ・シ・ド#・レ・ミ・ファ#」と並んでいます。

音階とは、文字通り音を階段のように並べたものですね。


短調の音階のことを短音階と言います。

短音階(自然的短音階)は「全全全全」という音程間隔で並んでいます。


主音の「ファ#
音上のソ#
音上の
音上の
音上のド#
音上の
音上の
音上のファ#

ポピュラー音楽界では、短音階のことをマイナー・スケール(minor scale)と呼びますね♪

※本来の短音階(自然的短音階)の他に、「和声的短音階」や「旋律的短音階」があります。


嬰ヘ短調の調号

嬰ヘ短調の調号は、嬰ヘ短調の音階を見た通り#3個です。

ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ


調号に#が付く順番は、「ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ」と覚えることができます。

嬰ヘ長調の調号は#3個なので、「ファ・ド・ソ」の3つの音に#が付くということですね。


#1個(ファ)
#2個(ファ・ド)
#3個(ファ・ド・ソ)
#4個(ファ・ド・ソ・レ)
#5個(ファ・ド・ソ・レ・ラ)
#6個(ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ)
#7個(ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ)


嬰ヘ短調の平行調

嬰ヘ短調の平行調はイ長調です。

平行調とは、同じ調号によって示される調のことです。

つまり、嬰ヘ短調とイ長調は調号が同じということですね。


  • 調号が#3個で短調の場合は「嬰ヘ短調」
  • 調号が#3個で長調の場合は「イ長調」


短調の主音の短3度上が平行調の長調の主音になるので、

嬰ヘ短調の主音はファ#

ファ#の短3度上はラ

ラを主音とする長調はイ長調

という感じに覚えることができます。

※短3度とは、半音3つ分の幅のことですね。


嬰ヘ短調とイ長調を聴き比べる

基本的に長調の曲は明るい感じ、短調の曲は暗い感じがしますね。

さらに、イ長調にはイ長調らしい明るさ、嬰ヘ短調には嬰ヘ短調らしい暗さもあるように思います。

多くの曲を調性ごとに聴き比べてみると、調性特有の感じ(調性感)を感じとることができるかもしれません。


調性別にクラシックのピアノ曲を聴き比べられるように、調性ごとの再生リストを作ってみました。

YouTubeの再生リストです。

よかったら実際に聴き比べてみてください。

▶ fis moll 嬰へ短調♯3 / YouTube

▶ A dur イ長調♯3 / YouTube

随時追加していきたいと思っています。

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