作曲:アルビノーニ / ジャゾット|アルビノーニのアダージョ ト長調
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アルビノーニと言えば、「アルビノーニのアダージョ」として有名なこの曲
「オルガンと弦楽のためのアダージョ ト短調」ですね
ト短調のアダージョ
https://youtu.be/gr6QnFmCXzk
HAUSER - Albinoni Adagio / YouTube
ピアノ演奏
https://youtu.be/v3gYrxVpAl0
ADAGIO - ALBINONI - Jan Vayne - Harry Völker - piano
Harry Völkerさんの演奏にも注目してみました。
Jan Vayneさんというオランダのピアニストが編曲したものでしょうか。
日本語の情報がないので不確かですが、、
珍しい編曲で、とても惹かれる素敵な演奏ですね。
アルビノーニ
アルビノーニは、1671年から1751年に生きたイタリアの作曲家です。
前後に生まれた作曲家を見るとこんな感じ
- クープラン (1668-1733)フランス
- アルビノーニ (1671-1751)イタリア
- ヴィヴァルディ (1678-1741)イタリア
- ラモー (1683-1764)フランス
ラモーが生まれた2年後、1685年にはバッハとヘンデルとスカルラッティが誕生しているんですよね。
バロック音楽の大家がこぞって誕生したこの時代、300年以上前なので無理もないかも知れませんが、アルビノーニに関する記述はとても少なく謎に包まれています。
オーボエ協奏曲 ニ短調 Op. 9, No. 2
https://youtu.be/jfExK5Okrkg
Tommaso Albinoni: Oboe Concerto in D minor, Op. 9, No. 2 (Han de Vries/Alma Musica Amsterdam) / YouTube
アルビノーニといえば「アルビノーニのアダージョ」しか知らなかったので調べたところ、この曲が有名らしいです。
アルビノーニ作曲「オーボエ協奏曲 ニ短調 Op. 9, No. 2」
うん、バロックってこんな感じですよね。
「アルビノーニのアダージョ」は、アルビノーニ作曲ではない
「アルビノーニのアダージョ」は、とても美しく味わい深い曲ですがバロックっぽくはありませんね。実はこの曲、どうやらアルビノーニが作曲したわけではない、ということが判明しているのです。
そのことについては、ウィキペディアの以下の項目に記述されています。
- トマゾ・アルビノーニ / ウィキペディア
- アルビノーニのアダージョ / ウィキペディア
- レモ・ジャゾット / ウィキペディア
簡単に言うと、レモ・ジャゾット (1910年–1998年)というイタリアの音楽家が、自作の曲にもかかわらず、アルビノーニの自筆譜の断片から編曲した、と言って1958年にこの曲を出版した、ということなんですね。
アルビノーニ(1671年)とジャゾット(1910年)
二人ともイタリア人で、年齢差は239年あります。1910-1671=239
1910年生まれのジャゾットは、1671年生まれのアルビノーニの名を借り、結果的に編曲者として有名になりました。自分で作曲したにもかかわらず、アルビノーニの自筆譜の断片をもとに編曲したと言い張ったようです。しかしそのアルビノーニの自筆譜の断片というものは見せなかったとか…
ジャゾットは音楽学者としてアルビノーニやヴィヴァルディを敬い熱心に研究していたと思われます。だからこそこんなに美しい曲が作曲できたのだと思われますが、確かにジャゾットの名で出版していたとしたら、ここまでは有名にはならなかったかもしれません。私たちがこの曲を聴くことができるのは、そのおかげなのかもしれないですね。
著作権について
楽器を演奏する人にとっては、作曲家の著作権の保護期間というのが、気になるところですよね。著作権の保護期間は作曲家の死後70年間と言われています。
当時ジャゾットは、この曲の版権(著作権)を自身が所有していたといいます。
ジャゾットは1998年に亡くなり、今年2021年で死後23年が経ちますね。
完全なジャゾットの創作で版権も所有していたのならまだ著作権の保護期間ということになりますが、この曲は今でも「アルビノーニのアダージョ」として有名です。
ジャゾットは権利を放棄したのでしょうか。調べたのですが確かなことや経緯は詳しくはわかりませんでした。
ちょっと珍しいこのような事例をきっかけに、著作権というもの自体についても改めて考えさせられますね。
作曲家一覧 没年順
クラシック音楽の演奏家は、他のジャンルに比べ、比較的著作権に関しては気にしないでいられますが、近代の作曲家となるとちょっと気になりますよね。
このような場合は、作曲家を没年順に並べてみるととてもわかりやすいのです。
こうすることによって、作曲家の没後経過年数をすばやく知ることができます。
ただ、クラシック音楽の作曲家と言っても、多すぎてまとめるのは無理なので、Pf Classicとしては、ピアノ曲で有名な作曲家に限ってこれらの情報をまとめました。
以下のようなWebサイトを作ったので、気になる方は、よかったら活用してみてください。
https://anniversary.pfclassic.com/
メモ
最近、事情があって趣味のピアノはほとんど弾いていません…
その代わりにパソコンをいじり倒しています。
このブログは、Googleの提供する無料ブログサービスであるBloggerを使用しています。
無料でも使えますが、私の場合はGoogle Domainsで取得した独自ドメインで運営しています。
せっかく独自ドメインを取得したので、サブドメインも活用しようと思い、同じGoogleのサービスで連携もスムーズなGoogleサイトでサイトを作成しています。
今回のように、ブログでまとめきれない情報をサイトの方でまとめていくというのも、Bloggerをお使いのみなさんにとってはとてもおすすめな方法です。
時々、どうやってるの?って聞かれるのでここにメモしてみました。
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