調性|変ロ短調の説明|B flat minor(フラット5つ)
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変ロ短調について簡単に説明します。
変ロ短調とは
変ロ短調とは、変ロ音を主音とする短調です。
変ロ音とは「シ♭」のことです。
変ロ短調の音階
変ロ短調の音階は「シ♭・ド・レ♭・ミ♭・ファ・ソ♭・ラ♭・シ♭」と並んでいます。
音階とは、文字通り音を階段のように並べたものですね。
短調の音階のことを短音階と言います。
短音階(自然的短音階)は「全半全全半全全」と並んでいますね。
主音の「シ♭」
全音上のド
半音上のレ♭
全音上のミ♭
全音上のファ
半音上のソ♭
全音上のラ♭
全音上のシ♭
※本来の短音階(自然的短音階)の他に、「和声的短音階」や「旋律的短音階」があります。
変ロ短調の調号
変ロ短調の調号は、♭5個です。
シ♭・ド・レ♭・ミ♭・ファ・ソ♭・ラ♭
調号に♭が付く順番は「シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ」と覚えることができます。
「シ・ミ・ラ・レ・ソ」の5つの音に♭が付くということですね。
♭1個(シ)
♭2個(シ・ミ)
♭3個(シ・ミ・ラ)
♭4個(シ・ミ・ラ・レ)
♭5個(シ・ミ・ラ・レ・ソ)
♭6個(シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド)
♭7個(シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ)
変ロ短調の平行調
変ロ短調の平行調は変ニ長調です。
平行調とは、同じ調号によって示される調のことです。
つまり、変ロ短調と変ニ長調は調号が同じということですね。
- 調号が♭5個で短調の場合は「変ロ短調」
- 調号が♭5個で長調の場合は「変ニ長調」
短調の主音の短3度上が平行調の長調の主音になるので、
変ロ短調の主音はシ♭
シ♭から短3度上はレ♭
レ♭を主音とする長調は変ニ長調
と覚えることができます。
※短3度とは、半音3つ分の幅のことです。
聴き比べ
基本的に長調の曲は明るい感じ、短調の曲は暗い感じがしますね。
さらに、変ニ長調には変ニ長調らしい明るさ、変ロ短調には変ロ短調らしい暗さもあるように思います。
多くの曲を調性ごとに聴き比べてみると、調性特有の感じ(調性感)を感じとることができるかもしれません。
調性別にクラシックのピアノ曲を聴き比べられるよう、調性ごとの再生リストを作ってみました。
YouTubeの再生リストです。
よかったら実際に聴き比べてみてください。
今後も随時追加していきたいと思います。